基礎からマニアな情報まで「アクトレSEO強化ゼミ」
いつもお読みいただき、ありがとうございます。株式会社インタースペースの門田俊介(かどたしゅんすけ)でございます。
今回で3度目となりました「SEOテクニカルディレクターの調査報告書」ですが、まだ知らない方のために内容を簡単に説明しておきます。
本コラムでは、SEO施策においてささやかれているウワサについて、私がSEOテクニカルディレクターとして実際の業務の中で発見した真実を元に、皆さんに解説してまいります!
SEO施策は、検索エンジン側の公開情報が少ないために色々なウワサ話が絶えないもの。このコラムでは、皆さんが間違ったウワサに騙されないように、知識レベルを向上していただける情報をお伝えしていこうと思っています。
と、言っておいて何なのですが…今回はちょっと趣向を変えて、先日、7月27日にプレスリリースされた、「Yahoo!JAPANと米Googleの提携」についてお話ししたいと思いますので、ぜひお付き合いください!
プレスリリース(2010/07/27)
Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために(2010/07/27)
上記のプレスリリースや公式ブログの記事をご覧になっている方もいると思いますが、検索市場(特にSEO業界)では激震が走った内容となっております。
かなり衝撃的な内容だったため、色々なウワサや憶測が飛び交っていますが、実際のところ、SEOに関係する部分はどうなっているのかお話しします。
◯提携の範囲
今回の提携は、「検索エンジン」と「広告配信システム」の2点での提携となっているため、SEOにも大いに関係してきます。
◯検索結果
Googleと同じ検索結果にはならないとしつつも、アルゴリズムは同じものを使うため、検索結果はしばらく同じだという回答が出ています。
そのことからも、Googleの検索結果にYahoo!JAPAN独自のコンテンツが追加されるだけで検索順位はGoogleのものになると想定されます。現在、Yahoo!検索で上位表示できていても、Googleで上位表示できていないサイトは、かなり厳しい状況になることが予想されます。
◯導入時期
Yahoo!JAPANの井上社長は、年内には対応したいとしています。現在の状況からして、早くて10月頃の見込みとなっています。
◯Yahoo!カテゴリ(ビジネスエクスプレスの効果)
「サービスは継続する」と回答しているものの、それほど重要視していないともとれる内容となっています。
Yahoo!カテゴリは、Yahoo!JAPANの貴重な収入源になっていることから、提携後も効果があると見られていますが、GoogleではYahoo!ほど重要な要素として捉えていないことから、初期のYahoo!検索では効果がなくなるのではないか、という意見が多いようです。
◯提携期間
今回の提携は2年毎の更新契約としています。ですので、2年後には別の検索エンジンに切り替える可能性もなくはありません。しかし身軽に変えられるものでもないと思われますので、しばらくGoogleを利用した状況で運営すると思われます。
いかがだったでしょうか?以上が、この度の提携についての私の見解です。それでは、本日のまとめです。
Yahoo!JAPANがGoogleを利用することになり、今後はGoogleに特化したSEO施策の注目度が高くなっていくと思います。
「Googleは被リンクで何とかなる」というウワサもよく聞きますが、必ずしもそうとは限りませんので、SEO施策を行う場合や業者に依頼する際には、今までよりもさらに慎重に取り組んでいく必要があるでしょう。
本コラムを読まれている方々が失敗しないために私からアドバイスさせていただくと、SEOに「焦りは禁物」です。
依頼するにしても、自身で施策するにしても、よく考えて最善を尽くし、後悔しない方法を選んでください。
最後に知っておいていただきたいのですが、Googleに有効なSEO施策はGoogle自身が答えています。
※このサイトをぜひブックマークしておいてください。
上記サイトに書かれていることを読み込み、良く理解した上で、最適なSEOを行ってくださいね。
それでは、また次回お会いできることを楽しみにしております。